お知らせ

「慢性期リハビリ合同症例研究会」開催の報告

2017年5月22日

2017年5月21日、脳梗塞リハビリセンター主催で「慢性期リハビリ合同症例研究会」を、開催いたしました。

「森之宮病院」名誉副院長であり、「日本ボバース研究会」名誉会長の理学療法士 紀伊先生を講師にお迎えし、脳梗塞リハビリテーションご利用者さま2名様に対する実技を中心に、講義や実技講習を行いました。

当センターのセラピストに加え、多くの回復期病院の理学療法士、作業療法士の方々を含め総勢100人弱のセラピストが参加し、紀伊先生のハイレベルな技術を目の当たりにし、熱気に溢れた研究会となりました。


会場は、アゼリー様運営の「東京リハビリテーション専門学校で行いました。

さまざまな病院から紀伊先生の技術を一目見ようと多くのセラピストにご参加いただきました。


1件目の症例研究です。脳梗塞リハビリセンター西船橋をご利用いただいている30代後半、左片麻痺の方が対象です。

まずは控室でご利用者さまのカウンセリングを行いました。その後、施術を行いながらアプローチ方法の解説を行っていただきました。

真剣な眼差しで施術を食い入るように見つめ、必死にメモをとるセラピストたちが印象的でした。


2件目は、脳梗塞リハビリセンター新宿に通われている、30代前半、両麻痺と失調を抱える方の症例です。

1件目と同様、カウンセリングでご利用者さまの十全な理解から入ります。
車椅子の方で、自立歩行が困難な方でしたが、施術効果を感じていただいたようです。

終了後、紀伊先生にはご利用者さまから日常生活の過ごし方に関する質問に、大変丁寧に回答していただきました。


症例研究の次は座学に入ります。

ボバース・セラピストが行う戦略について、歩行と手指に対するアプローチのそれぞれについて講義を行っていただきました。

身振り手振りを交え、非常に熱のこもった講義内容に、セラピストたちは真剣に聴き入っていました。


最後に実技演習を行いました。

立位アプローチを行っていただき、セラピストが3人一組で同様のアプローチに挑戦しました。

紀伊先生の非常に高いレベルの技術をみな実感したようで、何度も紀伊先生のアプローチを確認し、悩みながらも必死にトライするという繰り返しを行っていました。


今回「慢性期リハビリ合同症例研究会」では、紀伊先生の熱意あるご指導に、多くの若いセラピストたちが必死に学び取ろうとする姿勢が溢れ出ていました。

また、症例研究ではご利用者さまの「なんとか改善したい」という強いお気持ちを、参加したすべてのセラピストのみなさまが感じていたことが会場の雰囲気からも伝わりました。

自費の施設であれ、病院の施設であれ、すべてのセラピストが、「後遺症の方をなんとかしたい」「だからこそ自分の知識と技術を向上させたい」という情熱に違いはありません。

当社では、多くの慢性期の後遺症に悩まれる方々のために、今後もこのような会を積極的に開催し、日本のより良いリハビリ環境づくりに全力で取り組んで参ります。

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